サイバーパンクなSFに出てくるダークなネットワーク世界にわくわくしていた90年代。『ログイン』で、アメリカでは実際にコモドールでビジュアルつきのチャットがはじまっているという記事を読んで、羨ましくてしかたなかったある日、「富士通がFM-TOWNSという、モンスターみたいなパソコンを発売して、それでHabitatというビジュアル通信ができるらしい」という噂を聞いて、反射的にFM-TOWNSを購入してしまった大ウツケ者、みゆねねでございます。
この気合が通じたのか、サービス開始前だったHabitatのモニタテストのメンバーに混ぜていただくことができ、1200bbsという今から思えばメマイがしそうに遅いモデムをFM-TOWNSにつないでテストワールドにドキドキしながらログインすると、目の前にいきなりでっかい招き猫が現れ、「お〜、絵だ!」と思うのもつかの間、画面に極彩色の縦じまが流れ出し…。モニタテストの最初の頃は、マトモにログインすることが難しいくらいだったのに、あっという間に修正されて、ちゃんとおしゃべりしたり動き回って遊べるようになったのには感動というより奇跡を見ているようでございました。
近寄ったり離れたり、そっぽを向いたり相手の方を向いたり、Habitatのさまざまな動作がテキストベースのおしゃべりにニュアンスや深みを与えてくれて、新しいコミュニケーションが誕生し、成長していく場に居合わせているのだという新鮮な感慨を覚えたものでございます。
それでも、体がパーツに分離したままめちゃくちゃに飛び回るスプラッタ現象や、階段のないところをどんどん登っていって、見えなくなるとまた下から出てきて延々とループするスカイウォークなど、残り少なくなった怪現象を楽しみながらモニタテストを楽しんでいると、ある日、ログインしたらかわいい自慢のヘッドがない! バグなんぞではなく、夫JAKE(リアルダンナ)がこっそりログインしてポーンマシンに売り飛ばしていたのでした。「なんか売れるみたいだったからやってみた」と得意げに言う夫に脱力していると、親切な友達(女性にはもれなく親切なWAVE-EYEさん)がかわいいヘッドを買ってくれたのもつかの間、次の日にはまたしても夫JAKEがそのヘッドを売り飛ばして今度はなんだか女性版ムンクの叫びみたいなヘッドに変えていて、あろうことか、『は』の単語登録を「はぁ〜い、南極Z号ちゃんでぇす♪ うっふ〜ん」などと変えており…。
かように夫婦で思い切りモニタテストを楽しませていただいた次第でございます。
はじめてのオフ会や、正式サービススタートであるHabitat開国については、刮目の次号、桃李成蹊篇で!(連載する気か?!) |
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